Gマークはどこかで見たことがあると思いますが、これは財団法人日本産業デザイン振興会(1997年までは通産省のグッドデザイン商品選定制度)が主催しているグッドデザイン賞受賞作品に授与されるマークです。グッドデザイン賞は1957年(昭和32年)から始まり、一年に一度、その年のデザインの優れた商品が選ばれます。今年(2005年)は1158作品が選ばれ(結構多い!)、建築デザイン部門では全国80の建築物が受賞しています。みやた眼科はその内の一つに選ばれました。
ちなみに、今年のグッドデザイン大賞(全部門を通しての第1位)は「ナノパス33(痛くないインスリン用注射針)」でした。
私は、「みやた眼科」を平成9年に広島市西区井口台に開設しましたが、17年3月に近所の井口に新築・移転いたしました。新「みやた眼科」の建築設計は、窪田勝文氏(窪田建築アトリエ、岩国市)が担当しました。彼のモダン・デザイン建築は全国的にも評価が高く、これまでの彼の作品の数々が、グッドデザイン賞を初め、いろいろの賞を受賞しています。最近では、山口・きらら博の山口県パビリオン館が2004デダロ・ミノス国際賞特別賞やWorldArchitecture Awards 2002東アジア代表に選出され、I-HOUSE(廿日市市)はバーバラ・カボチン国際建築賞(イタリア)で最優秀賞を受賞しています。
窪田氏の作品数はあまり多くありませんが、一つ一つの建物をじっくり考えてデザインされています。ちなみに「みやた眼科」は、設計に1年、建設に1年の計2年の時間がかかりました。特に設計の1年は、自分と家内と設計事務所スタッフとで、日付が変わる夜中までしょっちゅう話し合いを持ちました。お陰で自分たちの要望のかなりをかなえてもらうことができました。
この建物の車庫は、私のお気に入りの一つです。設計を依頼して間もない頃に昔のTVのサンダーバード基地の話で窪田氏と盛り上がったことがあって、彼は2号の格納庫のような車庫を作ってくれました。どこに車庫があるか解りますか?1階右側が車庫の扉です。
青山・表参道のブティックのような建物ですが、もしご興味のある方は見物にいらして下さい。