*入院手術をご希望の方は連携先の原田病院から送迎可能です。
みやた眼科では白内障手術全件を日帰りで行っております。
以前とは違い手術の方法も発展し小さな切れ目から行えるようになったため炎症が軽く済みます。
そのため入院が絶対必要という手術ではなくなりました。
みやた眼科での白内障手術がどのように行われているか、そして手術に関連して患者様に知っていて頂きたいことをご紹介します。
みやた眼科では、患者様が白内障のために『かすんで見える』などの何らかの自覚症状を訴えて眼科に来られると、視力検査・眼圧検査・メガネ検査などの基本的な検査や細隙灯という機械で目の中を診察します。そして白内障がどの程度進行しているのか、以下に挙げた項目などを基準にして手術が必要かを判断しています。
■視力
■水晶体の濁りの程度
■年齢
■仕事
■生活スタイル
■患者様自身の自覚症状 など
患者様により手術の時期は様々です。視力がどのくらい下がらなければ手術はできないという決まりはありません。患者様によって見えにくさや不便さを感じる度合いは異なります。生活や仕事の中で支障があったり、かすみが気になりもっと綺麗に見えたいという方はお申し出下さい。
手術後は術前より良好な視力が得られることがほとんどです。しかし白内障以外の疾患を合併している場合、手術で白内障を治しても他の疾患が原因で見る機能が低下していれば期待通りの視力が得られないことがあります。合併症のある方は、手術前によく検査や相談をして手術の必要性を判断する必要があります。
手術後は定期的な検査が必要となります。そのため家が遠いため通院が困難な場合や、通院するのに介助が必要な患者様で介助者がいない場合は日帰り手術は難しくなります。また他の重大な疾患で日帰り手術が難しく、入院して経過をみた方が良い場合は他の入院施設のある病院を紹介する場合があります。そして、日帰り手術に対してご家族とご本人が共に、ご理解とご納得をして頂いていることが重要と考えております。
手術が決まると手術日と手術前の検査日などの予約を行います。これらは患者様の全身状態を把握し手術法を決めていくための大切な検査です。手術が決まってからのスケジュールを順に御説明します。
手術をすることが決まりましたら、手術日と術前検査日を決めて頂きます。みやた眼科の手術日は毎週火曜日と木曜日の午後となっております。手術予約の混み具合により、ご希望の日に手術予約が入らないこともありますがご了承下さい。両目とも手術を行う場合には、1週間あけて片目ずつ行っております。現在のところ約4-5ヶ月ほど待って頂くようになっております。
手術に必要なデータを集めるため以下に挙げたいくつかの検査を受けて頂きます。
この検査の予約は手術日の予約時に決めて頂きます。
角膜内皮検査・・・角膜の内皮細胞数を調べます。
角膜形状検査・・・角膜の形状や、乱視の状態をみます。
眼軸長検査・・・目の長さを調べ、あなたに合った眼内レンズの度数を決めます。
血液検査・尿検査・・・手術に影響する疾患の有無やお体の状態を調べます。
※他の疾患(糖尿病・高血圧など)で他科にかかっているときはその病名と処方された薬、また日頃服用している薬の種類などをお教え下さい。
手術の4日前位に病院に来て頂き、手術についての最終確認をさせて頂きます。
この時に、手術当日に来院して頂く時間や当日の注意事項などを詳しく説明させて頂きます。手術直前にも消毒は行いますが、手術3日前の土曜日から手術日(火曜日)の朝までの間、この日お渡しする消毒用の目薬を患者様自身でも1日4回点眼して頂きます。
手術当日の来院から帰宅までの予定を御説明します。
実際に病院でお過ごしになるのは1時間半程度です。
当院では患者様が手術後にできるだけ日常と変わらない生活を送っていただけるよう工夫をしておりますが、以下の事項へご理解を頂き、術後安全に生活していただけるようご協力お願いします。
手術翌日とその翌日、1週間目、2週間目、1ヶ月目、2ヶ月目、3ヶ月目の予定になっています。予定日以外でも症状経過次第では診察をお願いする場合があります。また、何か気になる症状があれば我慢をせずに来院されるか連絡をして下さい。
手術した当日は、眼帯をしたままお過ごし頂きますので、洗顔・洗髪・入浴はできません。
眼帯以外のお顔の部分はタオルでお拭き頂いても構いません。
手術翌日の診察で眼帯を外します。この日はご自身でも清潔なタオルで軽く目の周りを拭いて頂いて構いません。お風呂に入る場合は首から上にお湯がかからないように注意して下さい。心配な場合はもう少し日にちをおきましょう。洗髪・洗顔はできません。
通常通りお風呂に入って髪や顔を洗って頂いて結構です。
手術後には今までのメガネは合わなくなります。目の状態が安定してから残った近視・遠視・乱視に対してメガネ合わせが必要になります。目の状態は手術後約2~3週間頃に安定します。
事務職なら手術後3日目から可能です。仕事に復帰される際はご相談下さい。
ジョギングやゴルフなど軽いものは手術後2週間すれば可能です。水泳は手術後1ヶ月後から可能です。他にされたいスポーツがあればご相談下さい。
テレビや読書など普通に目をお使い頂いて大丈夫です。車の運転も見え方が安定していれば構いません。お酒は3日目から晩酌程度なら可能です。たくさんお飲みになる際はご相談下さい。
旅行は手術後1週間から可能です。
当院では患者様が手術後にできるだけ日常と変わらない生活を送っていただけるよう工夫をしておりますが、以下の事項へご理解を頂き、術後安全に生活していただけるようご協力お願いします。
合併症の中で最も多く見られるのが後発白内障です。術後レンズの後ろが濁ってくるもので、視力が低下します。これは、術後半年以上経過しても発生しうるので定期検査は受けるようにしましょう。治療はレーザーにより簡単に取り除けます。1回レーザーで治療した後は後発白内障になることはほとんどありません。
術後1~2ヶ月に多く発生する網膜の中心の炎症(むくみ)です。視力が低下する場合も無症状の場合もあります。点眼薬や飲み薬により治療して、1ヶ月以内でほとんど治ります。
術中または術後に何らかの原因で、眼内にバイ菌が入ることで発生します。数千件に1件程度のまれなものですが、放置すると失明に至る可能性もありますので、早期に発見し適切な処置が必要となります。
手術による角膜内皮の損傷で角膜が混濁し視力が低下するものです。術前検査での角膜内皮検査で内皮の細胞数を測り水疱性角膜症が起こる危険性を事前に検査します。
ご加入の健康保険 | 本人/家族 | 負担割合 | 負担金額 |
---|---|---|---|
国民保険 | 本人/家族 | 3割 | 約45,000円 |
国保退職者 |
本人 | 3割 | 約45,000円 |
家族 | 3割 | 約45000円 | |
社会保険 |
本人 | 3割 | 約45,000円 |
家族 | 3割 | 約45,000円 | |
老人医療 |
1割負担者 | 1割 | 約15,000円 |
2割負担者 | 2割 | 約30,000円 |
目安として加入している保険別におおよその費用を示しましたが、手術時に用いる薬剤などは患者様それぞれに合わせて異なったものを使用しております。従って上に示した費用と多少異なりますことをご了承下さい。また、白内障手術は生命保険の手術給付金の対象となります。生命保険に加入されている方は、加入している保険会社にご確認の上、所定の診断書を取り寄せて当院受け付けへお出し下さい。